〜日本の根っこの物語〜[いにしえナイト]

古夜 INISHIE・NIGHT とは

神話は、人間の力の及ばない自然を神様になぞらえた物語…と、私たちは考えました。
日本中の神社を歩いていると、
太陽の神様、月の神様、水の神様、風の神様、土の神様、木の神様、知恵の神様…
実にたくさんの神様が祀られています。

なぜ、1000年を超えてこの物語は語り継がれてきたのか…
私たちは、そんな素朴な疑問から神話を紐解いてみました。

日本神話というと、厳かで高貴で、自分とは縁遠いものだと思う方もいらっしゃるかもしれません。
たしかに、神様のお話ですから、民話などとは違う部分もあるでしょう。
しかし、「古事記」や「日本書紀」をあらためて読み返してみると、
その豊かな物語性や、荒削りなエネルギーに驚かされます。
そこに登場する神様たちも、きわめて人間臭く描かれています。

そこには、愛があり、生きることの苦しみや喜びがあり、
まさに、人間の生きるヒントが神様を通して語られているからではないでしょうか…

「古夜 INISHIE・NIGHT」は、
日本最古の物語を音楽と語りで現代に甦らせる、エンターテイメントイベントです。

脚本家・及川猛広が古事記や日本書紀をもとに、ゆかりのある地に語り継がれてきた伝説を重ね、
日本の神々の物語を創作し、音楽家・中野雅武の音楽と役者兼演出家の笠野励を中心とした劇団の語り劇の公演です。
東京赤坂の山王日枝神社では毎年中秋の名月に、
天と地を結ぶ天空に浮かんだような境内の拝殿の前に神聖で美しい舞台が設置されます。
その舞台をお借りして、神々の世界へと誘う「古夜 INISHIE・NIGHT」を平成16年より開催しています。

(企画、制作、主催/NPO法人ちんじゅの森)

作品紹介
『スサノオ』
成長する神の冒険活劇。
生まれながらにして強大な能力をあたえられながら、それにともなう責任を放り出し、やみくもに暴れまわる荒ぶる神、スサノオ。
出雲の国に流れついたスサノオは、ひとりの少女を護るため、怪物ヤマタノオロチと戦うことを決意する。
しかし彼の能力は、天上の神の国高天原を追放された時にすべて奪われていた----。
コメント[脚本家:及川猛広]
日本神話をもっと親しみやすいものにしたい。そんな思いから、日本の神々の中でもっとも人間くさく魅力的な神様、スサノオノミコトの物語を、現代のエンターテインメントとしてアレンジしました。

【出演】Team励風 + おおたか静流 +
 わきたにじゅんじ + 坂本長利
【脚本】及川猛広
[過去の公演]2012年10月の公演概要
『神宮』
ツキヨミノミコトと伊勢神宮の、語られざる物語。
激情に駆られてウケモチノカミを斬り殺してしまったツキヨミノミコト。
ウケモチノカミと同じ顔をした女神トヨウケと出会ったツキヨミノミコトは、贖罪のために何くれとなく彼女を手助けする。
やがて彼女を愛している自分に気づき、苦悩するツキヨミノミコトは、一人の人間と出会う。
ミズホヒコというその男は、アマテラス大神が鎮座する地をもとめて旅をする、ヤマトヒメの舎人だった----。
コメント[脚本家:及川猛広]
月夜見尊が白馬にまたがって通う、という伊勢に伝わる神路通りの伝説から、想像力を駆使してドラマを紡いでみました。天照大神を伊勢に招いた倭姫命も、重要な役割を果たしています。

【出演】Team励風 + 黄金井脩 + Isis
【脚本】及川猛広
『諏訪明神』
国譲りの謎に迫る、建御名方神の物語。
地主神モレヤノカミを降し、諏訪の地で国づくりをはじめた出雲の神、タケミナカタノカミ。
モレヤノカミをはじめとして、信濃の神々は彼に心服し、ともに国づくりを進めていく。
一方、タケミナカタノカミの父オオクニヌシノカミのもとには、国を譲れと迫る高天原の使者がやってくる。
何のために国をつくってきたのか? 何のために国を譲らなければならないのか?
その答えを求め、タケミナカタノカミは、高天原随一の武神タケミカヅチノカミに勝負を挑む----。
コメント[脚本家:及川猛広]
『古事記』『日本書紀』が描く国譲りの物語と、諏訪に伝わる建御名方神の物語はまったく異なっています。この二つの物語を融合させながら、国譲りとは何だったのかを考えてみました。

【出演】
 Team励風 + halko(06年)
 Team励風+稲垣雅之+憲俊(09年)
【脚本】及川猛広
『御岳山』
大口真神、ヤマトタケル、
神々と人々が織り成す千年の物語。
平安時代末期。初陣を間近に控えた少年武士、庄治次郎は、御岳山で言葉を話す白い狼に出会う。狼の名は大口真神。武蔵御嶽神社で祀られている『おいぬさま』だった。
大口真神は庄治次郎に、千年前に出会ったヤマトタケル(倭建命・日本武尊)の物語を聞かせる。
日本神話最大の英雄は、輝かしい武勲の影で、ひたすらに苦悩していたという。
一方、庄治次郎には危機が迫っていた。かつてヤマトタケルと戦った神が、庄治次郎の命を狙っていたのだ・・・。
コメント[脚本家:及川猛広]
武蔵御岳神社に深くかかわり、御岳山の山頂から関東平野を見渡したはずの二人の『英雄』、ヤマトタケルと畠山重忠の物語です。語り手は『おいぬさま』こと大口真神。自らの神のごとき力に翻弄されるヤマトタケルの苦悩を通して、『英雄』とは何かを考えました。

【出演】Team励風 + わきたにじゅんじ + 坂本長利
【脚本】及川猛広